第362回テレビ山梨番組審議会
テレビ山梨の第362回番組審議会が2月19日同社会議室で行われた。
会議には三神弘委員長はじめ、堀内邦満、渡辺良子、七沢久子、石山ゐづ美、松村秀彦、磯和春美の各委員と、同社ら金丸康信社長、小西三男専務、古屋光取締役報道局長、山田寛子ディレクターが出席。昨年12月30日放送の「あなたを家で看取りたい~在宅ホスピス医内藤いづみ~」について審議した。審議の概要は次の通り。
●大変素晴らしい番組で、見るたびに新しい感動を覚えた。内藤先生の崇高な精神と人間愛に満ちた一言「言と行動が番組と扁化し、それが視聴者と一体化したヒユーマンドキュメント番組だった。
●感動的で心を打つ番組だった。ホスピス医療が良く理解できたと同時に内藤先生のホスピスに対する強い思い入れを感じた。
●内藤先生が一人の人間として命にどう向きあっていくかを自分自身に問いかけながら、それを行動に結びつけていく毎日、毎日の営みが、一本の道のように番組の中に貫かれていた。
●愛する人に囲まれて最期を全うしたい、また全うさせたいという患者と家族と内藤先生とのかかわりが非常にきめ細かく描写されていた。
●死を恐れないで一生懸命生きようとしていた患者を家族みんなでみとってあげることの大切さを教えてくれた番組だった。
●人間不信に陥るような暗いニュースが多い中、このような素晴らしい番組で人を信じる力を呼び起こしてほしいし、人間はこんなに素晴らしいのだと改めて感じた。若い世代に対して家族の死をどのように受け止めるのか、どのように考えるのかを内藤先生が教えていた。これが未来につながることとしてきちんと番組の中に描かれ、構成も優れていて見やすく、あっという間の1時間だった。
家族のきずな、家族愛、感謝の気持ちが描かれていて究極の家庭教育番組と感じた。これからの若い世代に良い影響を与えてくれるのではないかとかと期待が持てたと同時に、中学生、高校生に命の大切さ、命の尊さを教える素晴らしい教材になると思った。
2007年3月16日山梨新報より抜粋