命に思い巡らせる
(茅野市民新聞2019年7月9日より)
命について考える講演会とトークセッション「産声をあげるとき息をひきとるとき」が6日、茅野市民館コンサートホールで開かれた。子育て中の母親や父親など約230人が集まり、お産や終末医療で命と向き合う講師たちの話を聞いた。
諏訪地域の主婦や助産師、看護師、医師、保育士、セラピストなど約20人で構成する「ハッピーライフラボ」が主催した。藤森朋子代表は「生まれること、死ぬことは自然なこと。本来、誰もが持っている力をもう一回見つめ直したい」と話した。
みぶ母乳育児相談室(茅野市玉川)の壬生正子さんは、開業助産会師として携わった自宅出産の例を紹介。「管理をしすぎることが、母親の育てる力を奪ってしまうのではないか。出産は育児の始まり。自分の力で産んだことが、その後、子どもを守り育てる力になる」と説いた。
講演には、ふじ内科クリニック(甲府市)院長で在宅ホスピス医院長で在宅ホスピス医の内藤いづみさん、市立大町総合病院産婦人科医の桑原良奈さんも登壇。自宅で家族を見取った人や自宅出産を体験した人によるトークセッシヨンもあり、来場者たちは、さまざまな形で命について思いを巡らせていた。