在宅ホスピスケアを学ぶ
在宅ホスピス医として活躍する山梨県甲府市の「ふじ内科クリニック」院長、内藤いづみさんの講演会「いのちによりそうケアから学んだこと」がこのほど、糸魚川市寺町四のビーチホールまがたまで聞かれた。
市社会福祉協議会主催、市ボランティア連絡協議会共催。市内の医療機関や福祉施設、ボランティア団体の関係者、市民ら約百四十人が参加した。
(糸西タイムズ2011年3月19日より)
命の本当の声に耳を傾けて
内藤さんは余命の限られた患者が安息な最期を迎えられるための医療、緩和ケアのホスピスを英国で学び、現在は家族と共に見守る、本人の望みを手助けする在宅ホスピスケアに取り組む。
講演で「最期のひと息まで生きたいという気持ちを尊重させ、支えるのが緩和ケアなど新しい医療の分野」と話し、人材養成や関係機関の協力などサポート体制を整える必要性を伝えた=写真。
これまで向き合ってきた患者とその家族のエピソードを写真や記録映像を交えて紹介。孫や子、友人と並んで明るい笑顔のスナップ写真が多く登場し、聴講者を驚かせた。
「命の輪をつなげること、感じることが在宅ケアの柱。仲間のえにしを築き直し若い人も中年もお年寄りも生きていける社会をもう一度広げてほしい」
と呼びかけた。