開催報告 2011年1月23日 東京
日本医師会市民公開フォーラムについて、ご参加くださった中尾さまからの感想文で、開催報告をお届けします。
在宅医療と緩和ケアに関するパネルディスカッションを拝聴しました。
パネリストは内藤いづみ先生のほかに、日本対がん協会会長・垣添忠生先生、クリニック川越院長・川越厚先生、東京都立墨東病院・沢田泰之先生。医療の現場の最前線で仕事をされている先生方のお話を伺い、自分の「生と死」について考えさせられました。
がんは高齢者の病気だそうです。しかも、男性は二人に一人、女性は三人に一人がかかるということでしたから、私がいつがんになってもおかしくないし、両親や兄弟がかかるかもしれない。がんという病気は結構、身近なものなのですね。
そして、病気になったときに大切なのは「自分はどうしたいのか」を家族や医療者にきちんと伝えることだと思いました。内藤先生のような先生たちが、私の望みを受け止め、サポートしてくれる。
一緒によい方法を考えてくれる。でも、ふと不安になって、自分が住んでいる地域を調べてみると、訪問看護ステーションはあるものの、「緩和ケア」を専門的に行っている医療機関はありませんでした。しかもいろいろ調べているうちに、私は医療のしくみのこともよくわかっていないと、気づいてしまった。
う~ん、まいった、という感じです。
今回、内藤先生のお話を伺い、自分がこれから何を考え、実践しなければいけないのかが見えてきたように思います。
それにしても、二十四時間体制で患者さんと家族を支えてくれる先生たちには本当に頭が下がります。
どんなに忙しくても、笑顔とユーモアを忘れない内藤先生。先生から元気をいただいたので、私もがんばります。