柿の時~仕上がり
その昔、柿右衛門が惚れたという柿の色。
命のエネルギーが伝わる秋の色。大好きです。
道の駅に寄ったら、可愛いサイズの渋柿が一袋400円なり。
当然、買うでしょう!?
一人でせっせと皮むき作業をする。楽しいんです。作物の加工って。
一個20秒くらいで剥けるようになりました。
夫の協力で、ベランダに吊るしました。小さいので2週間くらいで味見できるはず。
鳥防止のネットも設置。
次の日近くのスーパーに行ったら、同じようなのが700円。
は!やったね!と思いつつ柿を愛しそうに眺めていたら、70歳くらいの男性が近寄ってきて、いきなり、干し柿ってどうつくるんですか?と私に聞いてきました。
干し柿作れそうなオーラが出ているのか、と嬉しくなり、私の柿への愛が伝わったのかとも思い、作りたいんですか?と聞くと、
はい。干し柿大好きなんですが買うと高い、これ見たらお得なお値段だし、作りたいなあと思いまして、としおらしい。
では、良く聞いてくださいね。
まず、ヘタの周りの部分をくるりとむきます。小刀ね。
そしたら、皮むきで身の部分をするするむきます。
先っちょは5ミリほど皮を残すと乾く過程で汁が落ちないという指導者もいます。
大鍋にお湯をグラグラ沸かし、皮を剥いた柿をドボンと浸す。10秒以内。
掬って拭う。
焼酎を用意して、一個ずつその中をくぐらせる、または軽く浸す。
軽く乾かしてから、紐につなげ、風通しの良いところに吊るします。
あとはお天気次第。毎日眺めましょう。
男性は、熱湯とか、焼酎とかなぜ?と聞く。
消毒、カビ防止。去年などは暖かくプロでもカビて全滅の地域も。
はあ、面倒ですね~と男性はジリジリと後ずさりして去って行った。
あらま。すべての工程が楽しいのに。
自然の恵みにそれくらい手をかけるのはあたり前。
この干し柿にチーズ、ヌーボーワイン。感謝の至福の時ではありませんか?
仕上がり
小さな柿はこんなかわいらしいサイズの干し柿になりました。
太陽と風のおかげで。
鉄分が多いと感じます。
自分で作ったドライフルーツを愛しく感謝していただいています。
11月は講演もたくさんこなしました。
6日には大正大学で評論家の米沢慧さんをお迎えして講義と討論。
行きの医療、還りの医療の視点。
折り返し地点を自覚することで豊かになる還りの生き方など。
明治文学にみる看護もまたユニークな評論でした。
講義の時間は三時間ありましたがあっというまで、写真も取り忘れました。
10日は日本橋での薬剤師さんへのセミナー講義のあと、新幹線で長野市へ。
腎不全看護学会から招かれました。
20年近く交流のある高橋卓司和尚さんも特別講演。
この看護は透析の現場での課題が多く取り上げられ、延命、自己決定など命の選択を考える大切なテーマが示されました。
のちほど報告をホームページにも掲載予定です。
20日には大正大学で友人の保健師さんがキャパシタという、世界中で傷ついている方々のために支援するトラウマケアの実際を教えてくださいました。
簡単にどこでもできる心身のセルフケアの方法です。