開催報告 2010年11月7日 岐阜 日本薬局学会
岐阜の国際会議場での講演。若い熱心な薬剤師さんがたくさん集まって勉強していました。私の話の会場にもたくさん参加してくださいました。これからの在宅ホスピスのサポートの仲間になってもらう方々です。いのちに向かい合う現実を伝えたつもりです。柏木哲夫先生の言葉、気づき、感動、行動をまとめにしました。
参加された薬剤師さんから頂いた感想文にて開催報告を申し上げます。(~以下~)
先生のことはもう10年近く前にたぶん埼玉で行われた緩和ケアの勉強会で存じ上げました。
武田先生とご一緒にご講演されていたと記憶しております。
現在、薬剤師による在宅業務を進めるため社内外で活動しておりますがなかなか思うようにすすまないのが現状です。
特に緩和ケアについては
「死に向かい合うのが恐い。」
「死に直面した時の自分のメンタルに不安」
「24時間365日対応するのが・・・」
こんな声ばかりで。
ちょっぴりへこんでいたところでした。が、今日の先生の講演で患者さんだけでなく医療者も追随する形で痛みが生じると教えていただき、はっとする思いがありました。
確かに私自身も最初に患者さんの死に向き合ったときはなんともやるせない、自分の無力さに落ち込んだ事を思い出しました。
幸いにも私自身は家で曾祖母を看取った経験があるため、死に関しては恐怖はありませんでしたが、今の核家族の中で育った医療者は患者さまの死が人生で初めての死になるのかも知れないです。
現在、実家には90歳と88歳の祖父母がおります。今はまだ元気で食事もよくとり、多少ですが仕事もしております。
今日の先生の公演中のビデオの方のように家族や近所の人、みんなで送り出してあげられるといいなと再度感じました。
どんなに狭く、冷暖房が完備していなくてやっぱり自宅がいいと思います。
先日知り合いから、「年よりは自分が居たいと思うところに居るのが一番幸せ何だと思うよ。どんなに不便でも、ボロ家でも・・・」こんな事を言われました。
若くてもこれは同じ事だと思います。緩和ケアに限らず。
まだまだ、多くの薬剤師がこの事を考え行動を起こしてくれるようになるまではハードルが高いかも知れません。
でも、先生のようにがんばっておられる方に背中を押していただけた事に感謝しながら、コツコツと頑張っていこうと思います。