エッセイ

「たたかうおばあちゃんが行く」赤坂美智子著の書評

100929_01.jpg本業は百姓、介護は生活の一部と言い、本業の農業をおそろかにせず、日々変化してゆく「ゆきえおばあちゃん」の生活をホームページへ、ブログへ、そして「しゆうちょう」である日記へ発表しつづけていく。バイタリティあふれる行動力にびっくりです。


愛情たっぷりの対応とその観察力、自身も生きていることを楽しんでいるのだと思われます。
3~40年程前の家庭のありかた、家族のあり方であれば農業であれ、自営業であれ、サラリーマン家庭であれ、年老いた親『ボケ』た親との生活は当然だったと思う。
今の核家族化している時に、嫁が、娘が時として息子が「宇宙人」へ化していく親を看ながらの日々の生活、大変の一言になってしまう。
身体の疲れ、心の疲れ、金銭への疲れ(?)つきつめると悲壮感さえ抱いてしまう。

本書は認知症の親と暮らしている家族にとって、元気と勇気を与えてくれるのでは、と思う。
自身の僅かな経験をも納得できる何かを感じさせてくれました。
若いこれからの人達にも是非参考にして頂きたい一冊と思います。
2010年10月10日
A.Mさん71才 記