いのちのレッスン
このホームページに連載された米沢慧さんとの往復書簡での対談がもとになり、新しい本「いのちのレッスン」ができあがりました。ホスピスやいのちのことについて、エリザベスキューブラーロス、シシリーソンダース、そして岡村昭彦という3人が中心的なキーワードとなって、内藤いづみ先生と評論家の米沢慧さんが交わした激論が本になりました。
少しむつかしいのでは?と敬遠せずにぜひお手にとってみてください。これまでよりも一歩深い部分での気付きがあるかもしれません。
【ご感想や書評です↓】
いのちのレッスン~長い時間をかけて温めました。人の命は、その人の人生そのもの。人生の終末期に違った形で‥…それも家族や友人ではなく支援者としてお会いするのは、浦島太郎…との出会いのようなもの。その人の人生を知り、今を知り、寄り添い共に歩む事は尊厳を保ち、良い人生だったと振り返った時に傍らにいて、共に喜べる人。そんな人でありたいと思える一冊でした。
読み終えるにあたって先生のアツい思いがよく伝わって来ました。医師としての王道?いや常道を信じて止まない方にとっては不思議な存在かも知れませんが、その人生に意味を持たせることは、その人の動機が心を動かすものであるかどうか……深く関係しているように思われます。
人の人生に関わる責任感が成せる業でしょうか。時代の先駆者としてこれからも案内して頂けるよう願ってます。
「生命倫理」や「人間関係論」の授業を担う者としても、ヴォイスセラピー実践研究家としても、またひとつのいのちを生きている人間としても感銘を受けながら深く学ばせて頂きました。
心も頭も豊かに満たされ、何とも言えぬ充実感に浸っております。
最も嬉しかったのは、E・キュブラーロスの「受容」の真意を明らかにして頂けたことです。
私も先生と同様にあのTV番組を快く思っておりませんでした。
ご自分をさらけ出せる一種の強さに敬意を抱きながらもずっとモヤモヤしたものを引きずっておりました・・・が、お二人のお陰で見事に溜飲を下げることができました。本当に有難うございます。
現代の日本社会が抱える諸問題、特に医療(制度)への不安など日本人が忘れてきてしまったものを呼び覚ましながら、自己反省とともに認識を改めるころも出来ました。(時代が大きく変動していること、またその流れの速さに驚き焦りました。しっかりついていかなければ!)
「ホスピスケア」というものを学びなおす過程においては真の傾聴(の力)のすごさ!?を実証して下さる先生に感謝し、また人生のキーワード(「ひとりひとり」「信頼」「いのちに向かい合う」「学びの道」など)が同じであることに誇りを感じました。自分の信ずる道、歩みを進めている道は間違ってはいない!!と確信、改めて勇気を頂きました。
岡村昭彦という偉大な人物を知ることができたことも大きな収穫でした。
感動と感謝で旨がいっぱいになる「いのちのレッスン」をぜひ多くの方に読んでほしい!!
素晴らしい御本を世に出して下さいましたこと、心から感謝申し上げます。ほんとうに有難うございました。(ヴォイスセラピスト)
初のパラパラと数ページ流し読みを致しましたが、少々手強いかな、とスタートしましたが、ゆっくりとページが進むにつれて、「そや、そや、そのとおりや」「あ、そうか、そう考えたらええんや」「そうかなあ」「え、こんな考え方もあるんや」関西弁で4通りくらいの読後感で、一気に読み通してしまいました。(京都・医師)
がん対策基本法ができて、緩和医療というものが、がんの診療の中に位置づけられたこと、それはとても重要なことではあるけれど、時に疼痛緩和などの知識や手技に偏ってしまい、ホスピスにとって最も大切な、患者の声に耳を傾けるという姿勢が、喪われがちになっているのではないか。
という指摘ではないかと思います。
キュブラー・ロスや、オカムラアキヒコの足跡を追いながら、ホスピスの本流を忘れるなという警鐘を鳴らしておられるのではないかと思います。
内藤いづみさんの実践と、オカムラアキヒコさんとの交遊を通じ以後ホスピス活動の普及に尽力される評論家の米沢慧さんの往復書簡からは、行動する情熱と分析する知が混じって、ホスピスの在り様を考えさせてくれる好著に仕上がっていると思います。
御一読をお勧めいたします。
(いまい内科クリニック今井信行様のホームページより)
「命の深さに向き合っている姿」本当にそう思います。
読み手が「いのちのレッスン」を受けている感じです。
この一冊は傍らに置いて何度も読みたいと思いました。
いづみ先生、ありがとうございました。
(札幌市 Y.T様)
この年も冬への道のゴツゴツし
富士白く山の粧おい(よそおい)分けて佇つ(たつ)
奥道志から先生の方のぞみました。
(K.M様)