開催報告 2014年10月 身延高校
15歳から18歳の身延高校の生徒からの感想文をいただいた。
先日の講演会では、壇上から生徒の反応がつかめず少し不安だった。
うつむいている女子も多かった。
後で聞いたら泣いていたんだという。
生徒達の感想は、本音が語られ、若いいのちの輝きで溢れている。
とても励まされた。
私の話をしっかり受けとめてくれたことがうれしい。
私の続けている、いのちの語りに大きなエールをもらった。
ありがとう!皆さん。
お声をかけてくださった小池先生にも心から
感謝を捧げます。
身延高校ライフミュージアム家庭部門基調講演(生徒感想)
1年男子
・私の祖母は,去年のちょうど今頃亡くなりました。胆管がんでした。祖母のがんが分かったのは15年前です。そのとき「難しい手術です。治ることはまず無理でしょう。余命は1か月」と言われました。祖母は入院せず,家業の旅館の女将を続け,15年も頑張って女将の人生を生きました。内藤先生のお話は心の底から共感できました。
・人は限られた時間の中で何をするのかということを,今まではあまり考えたことがなかったけれど,講演を聴いて,今自分がしなければいけないことを改めて考え直すことができた。いつ死んでしまうのかというのは誰にもわからないことだけれど,そんな中でも自分の生きた証を残していきたい。先生の講演を聴いて,多くの人の考えが変わったと思います。お体大切にして,これからも講演を続けてください。
・とても分かりやすく話して下さってありがとうございました。とても難しい話だったと思います。しかし,それは命の大切さとか,人と人とのつながりがそれほどに大切だからです。私も人と人との絆を繋げていける人になりたいです。内藤先生の話をもっと聞きたいです。貴重な煮時間でした。
・とても心に残る話だった。もうすぐ死んでしまう人に寄り添い,支えているのがホスピスということを知れてよかった。私も,死にゆく人のそばでその人の支えになるような人になりたい。
・先生の話にどんどん引き込まれて興味がわきました。動画はとても印象的で内容が頭にしっかり入っています。私も家で,家族に囲まれて一緒に過ごして最期を迎えたいと思いました。今日の講演はこれからの自分の人生にとても大きな影響を与えました。
・人の死を間近で見るのは,とてもつらいことだと思いますが,その死ぬまでの生活を良い環境にすることは,とても素晴らしいと思います。これからの自分の命や,周囲の人の命を大切にし,最後の時に「いい人生だった」と言えたり,言われたりできることをしていきたいです。
・余命宣告をされても,周囲の励ましや支え,自分の前向きな意思があれば長く生きられるのだと思いました。何のために生まれてきたのかをもう一度考え直してみようと思いました。
・死の話はタブーなイメージがあります。そのことをはっきりと話して下さるのは勇気がいることなのではないかと思います。高校生の私たちにしっかりと向き合って正面から話して下さってありがたかったです。自分の死と向き合って,今後もっといい生き方をしていきたいと思います。
・「死」の話を聴いたのですが,「命」の大切さをよく知ることできました。自分はひとりで生きているのではないのだと思いました。一日一日は同じなのに,どう生きるかで最後の日をどのような気持ちで迎えるかが変わると思いました。
・今年,曾祖母を亡くしました。寮に住んでいて最期の時を見守ることができませんでした。お葬式の日,曾祖母の顔を見たら涙が止まりませんでした。やっぱり人には「最後」があるのだと思うと同時に「ごめんね」という気持ちでいっぱいでした。
・今回の講演で,今編んで思っていたホスピスの印象が大きく変わり,「苦しむところ」ではなく「楽しんで生きる場所」だと分かりました。
・講演のはじめに「命とは時間,今日は皆さんの命をもらっています。」と先生がおっしゃり,今までの授業ももっと大切にしておけばよかったと思った。ホスピスには暗いイメージしかなかったけれど,「人間が人間らしく最期を迎える場所」と知り,抵抗感がなくなった。私も三人の師匠を見つけたいと思った。
・私は家族を4人失いました。映像を見ている時は家族のことを思い出して泣きそうになりました。今16歳の私ですが,生きていられることは奇跡なのだ,決して当たり前のことではないと気付かされました。先生がおっしゃった「命(時間)をいただいている」という言葉で,先生の気持ちがひしと伝わってきました。自分に残された時間を後悔しないように命を全うします。本当に本当にありがとうございました。
・今日の講演を聴いて人としての生き様を感じられました。死ぬ直前でも前向きでいる精神を見習いたいです。人と人とが関わり合うことが大切なのだと思いました。
1年女子
・先生のお話を聴いて,「命に近づく」とはこういうことなのだと学びました。「命」について考えていきたいと思います。二冊の絵本はとても良くて,涙が出ました。小中学校と今まで色々なことを経験して,今も一人でいることが多い私には貴重で,痛感・共感できる内容でした。
・命についてこんなにも考えたのはこのときが初めてでした。私も「この人のようになりたい」と思う人を探したいと思いました。講演を聴いて,自分らしく生きたいと思いました。忘れられない貴重な時間でした。
・先生のお話を聴き,多くのことを考えさせられ,大切なことに気付かせてもらった気がします。髪を紫に染めお葬式用の写真を撮っていたおばあちゃんには驚きました。それと同時にすごいなと思いました。病気のことを受け止め,精一杯生きている姿がかっこよかったです。本当にありがとうございました。お体に気を付けて,これからも講演会をたくさんしてください。
・「死ぬ」ということを深く考えたことがありますが,最終的にそれはどこにも辿りつきませんでした。今回講演を通して多くの人の「死」に出会いました。もう一度じっくり考えたいと思います。とても有意義な時間をありがとうございました。私たちのために,辛かったことや悲しかったことも話して下さってありがとうございました。また,先生の講演を聴きたいです。
・ホスピスについて全然知りませんでした。講演を聴いて死について考えさせられました。残りわずかな命だとしても,最後まで安心させるために寄り添うホスピスの仕事はとても大切なものだと思います。私の曾祖母は今いつ亡くなってもおかしくない状態です。最後まで見守ってあげたいです。
・たくさんの写真とともに話して下さって分かりやすくまた,命について考えられた時間でした。はなさんの動画は泣いてしまいました。93歳になる曾祖母と最近はあまり会えていないので,もっと会いたいなと思いました。2冊の絵本もこんなに感動する絵本があるのだと興味がわきました。
・死を受け入れるのは,本人も残される家族にとっても難しく辛いことだけれど,生きている時間をどれだけ幸せに生きるかなのだと考えた。自分はどのように生きていけるだろうか。
・「いのち」についてとてもわかりやすい説明でした。死ぬということはどういうことなのか全く分からなかったので,はっきりわかることができてすっきりしました。蝶のように飛んでいくことなのだと分かることができてうれしかったです。先生は死後の世界のことをどう考えているか伺いたいです。
・幼い頃,がんで祖父を亡くしました。最期に看取れなかったのが心残りです。先生の話を聴いて祖父のことを思い出しました。祖父との記憶はあまりないのですが,優しかったことを思い出しました。死ということにしっかり向き合っていきたいです。お忙しい中,身延高校に来て下さって本当にありがとうございました。
・命に関してあまり興味がなかったけれど,今回の講演で「いつか終わりがある」ということを改めて思いました。死ぬときに誰もいなくてもよいと思っていたけれど,誰かそばで見守ってほしいと思いました。そして私も誰かのそばで命に寄り添いたいと思いました。
・つい最近まで何度か死にたいと考えることがありました。そのときは誰にも打ち明けられず,とてもつらかったです。しかし,周りにいる家族や,仲間,先生方の支えもあって,今こうして生きています。自殺など考えずしっかり踏みとどまって,幸せになりたいと考えるようになりました。残された人の気持ちも考えて,生きていかなければならないと思います。
・動画を見てとてもびっくりしました。今,私たちがここにいるのは奇跡なのだと改めて感じました。人はいつかは必ず死ぬのだけれど,死はやはり悲しいことだと思います。けれど,周りに見守ってくれる人がいれは最期は幸せだと思いました。少しでも今を大切にしていきたいと思います。
・今まで死について怖いとしか思っていませんでした。話を聴いているうちにそのように思わなくなってきました。改めて親友の大切さが分かったし,今からでも人との関わりを大切にして,どれだけ感謝して死を迎えられるかが大切だと分かった。
・私にも祖母がいるので,動画を見て,もっと大切にしようと思いました。たくさんの思い出を作りたいと思います。命を無駄にせずに生きていきたいです。
・話を聴いて,自分の死や親,兄弟の死を深く考えてしまい,とても怖くなった。しかし,その恐怖を味わったことで,親や兄弟を大切にしようという気持ちがとても強くなり,1分1秒を大切にできるようになったと思う。先生の講演を聴けて本当に良かった。
・ホスピス医というお仕事は,命の最後に寄り添うものなので,とても悲しくてつらいものだと思っていました。しかし,「死」を目前にしている人たちに勇気や元気を与えるとても素晴らしい仕事だと分かりました。私たちは当たり前のように日々を過ごしていますが,講演の中で先生がおっしゃった「命は時間なんだよ」という言葉が一番心に響きました。1秒の重さを考えながら毎日を過ごしていきたいです。
・内藤いづみ先生は「命」にかかわる仕事を自分の生きがいとしていて,すごいと思いました。人の命と向き合うことは本当に難しいと思うからです。私も将来,先生のように人の役に立つ仕事に就きたいです。
・末期がんの患者さんに最期をより自分らしく過ごしてもらうためにサポートをするのはとてもすてきだと思う。私も将来医療関係の仕事に就きたいと思っているので,内藤先生のように色々な人に笑顔を送れる人になりたい。
・毎日時間は何気なく流れていくけれど,それは命を削ってやっていることだと考えられて,自分の命,時間,他人の命,時間を大切にしていきたいと思いました。大切な人の最期を看取れるのは素敵なことだと思えました。
2年男子
・講演を聴いて,生と死について考えることができました。身内に亡くなった人がいないので,死についてあまり考えたことがなく,考えると怖くなりました。しかし,未来に自分の何かを残したいとも思いました。毎日を精一杯生きたいです。私の心の中に人を大切にしなければならないという心ができました。
・講演を聴いてこれからの生活が変わるという気がする。大切な人や物をもっと大切にしていきたい。また時間はとても大事だととても感動した。「命は時間」。本当にありがとうございました。
・たまに死について考えたりするけれど,考える時はとても怖くて本当に死にたくないと思っていました。考えるだけでも不安になるけれど,講演を聴いて不安が少し薄れました。貴重な命をこれから悔いが残らないように大事に生きていきたいと思いました。ホスピスの意味と,命の大切さが分かりました。
・タイトルを聴いて正直興味がないと思っていたけれど,とても興味がわきました。「人の死,自分の死」について考えることが出来たし,ホスピスについても理解することが出来た2時間でした。ホスピスに関わってみたいと思いました。自分の命を大切にし,人との関わりを大切にしていこうと思いました。
・講演の中に出てきた,おじいちゃんとおばあちゃんの話にとても感動した。余命が短いことを覚悟して生きていくということは,自分には全然実感がわかないけれど,とても怖いことだと思う。けれどもあんなに笑顔で生活できてすごいと思った。家族といると長く生きられるということを聞いて,自分の祖父母を大切にしていきたいと思った。
・自分も師を決めてその人のようになれるように頑張っていきたいと思いました。
・今まで生きてきた中で,無駄なことをしている時間がたくさんあったと思います。時間を大切にすることは,命を大切にするということだと思うので,何をする時でも全力で楽しく過ごしたいと思いました。最期の時に,後悔しない人生を送りたいです。
・私は初めてホスピスという仕事を知りました。人の人生の最期の手伝いをする仕事はすごいと思いました。とてもありがたい仕事だと実感しました。講演を聴いて命についてとても考えるようになりました。また頑張れる気がしました。先生お体大切に。
・命の大切さを深く知ることができ,生まれることがあれば死ぬということは絶対にあり,そのことはとても怖いけれど,動画で観た人たちは,覚悟ができていると思いました。前向きに1日,1時間,1分,1秒を大切に生きていきたいと思いました。
・「もし死が間近に迫ってきたら」と考えたことが何度かある。身近な人の死を体験しなければならないという自覚と,死への恐怖心があったからだと思う。死が間近に迫っていることを知っている人の生き方を内藤先生に観せていただき,死はただ怖いだけのものではないことが分かった。自分はそういう人にどう接せるのかを考えていきたい。
・ホスピスという言葉を知り,それには深い良い意味があり,自分の物事への考えが変わりました。1つ1つの限られた命はについて語られる言葉は重い意味を持ち,私に伝わりました。でも,辛く悲しいという感情はありませんでした。うさぎさんの本がとても心に響きました。最初から涙がとまりませんでした。とても深い内容で,来年も内藤先生の講演を聴きたいです。
・内藤先生は,自分の家族が亡くなるときに,何を思いどう接しましたか。
・講演を少し複雑な心境で聞きました。私の祖母はほぼ寝たきりで認知症です。夜も徘徊する祖母の介護で,母はほぼ寝ていない状態です。祖母は入院やショートステイを頑なに拒みます。私は祖母に強く当たってしまうことがありました。きっと聞こえていると思います。明らかに以前の祖母とは違うことに振り回されて家族全員がクタクタです。どうすればよいのでしょうか。でも,今日の講演で本人の心情を知ることが出来ました。今日の講演を少しでも役立てていきたいです。
・ホスピスの起源に興味を惹かれた。余命1ヵ月のおばあちゃんが10ヵ月生きたという動画を見て,「家族の力」ってすごいんだなと思った。はなさんは、たくさんの家族に看取られながら最期を迎えられて幸せだったのだと思った。私もあんな風に死んでいけたらいいなと思った。そして今を精一杯生きたいと思った。先生は人が死ぬところを何度も見たと思います。そのとき先生は何を思いますか。死ぬってどういうことですか。
・今まで知らなかったホスピス医についてよく分かった。どういった気持ちで余命宣告された人との関わりをするのかと注目して動画を観ていたら,普段と変わらないように接していて驚いた。自分ならば残りわずかな命を思ってしまい,うまく接することができないと思った。今回学んだことをこれからに生かしていきたい。
2年女子
・正直難しいところもあったけれど,ホスピスのことを知ることができてよかった。今日教えてくださった内藤先生と心の三師の方々は「おもいやり」の心がある人たちだと思った。
・私は将来助産師になりたいと思っています。内藤先生のお話を聴いて,余計に助産師になりたいという気持ちになりました。人生の初めと最期,その初めに立ち会いたいと強く思いました。
・死ぬということは,生まれるのと同じくらい大切なことなのだと分かりました。マイナスなイメージばかりではないことが分かりました。
・久しぶりに少し苦しくなる話を聴きました。祖父や母のことを思い出せてよかったです。
・人は死んだらさなぎから美しい蝶になるという話は,私の知りたかったことでした。自分の命や家族の命,身近な人の命の大切さや重みが改めて分かりました。自分や家族の死を思うと怖いけれど,天から授かった命(人生)を自分らしく生きぬことを思いました。自分らしく生きていきたいです。先生の講演のあと,急に祖父母に会いたくなって会いに行ってきました。とても喜んでくれました。
・はなさんの動画とうさぎさんの絵本に本当に感動しました。わたしの曾祖母は今,胃がんで入院していて,最期のときがきたらと考えると不安で仕方ないですが,笑顔で見守り看取れたらと思います。内藤先生,私は精一杯支えていきたいと思っています。
・先生の声がとても好きです。生と死について考える良い機会でした。これから子どもを産んで命を繋げていきたいです。10歳の男の子が書いた本を読んでみたいです。
・自分の心に師をもつことというお話に心を惹かれました。動画で人の最期の瞬間を始めてみました。10歳の男の子の話にもとても感動しました。やはり誰だって長くいきたいと思うはずで,「短く与えられた人生を濃く生きる」というのはとても辛い事実だと思いますが,男の子は本も残して自分の命を生ききったのだと思います。とてもすごいと思います。
・私も持病を持っていて,死ぬことは怖いと思ったことがありました。内藤先生の話を聴いて私の心に温かい光が射してくれました。どんなに辛いリハビリでも乗り越えて行ける気がしました。先生,生きる希望を与えてくれたありがとうございました。
・ホスピスという仕事を初めて知りました。余命の少ない人たちに笑顔で接する素晴らしい仕事だと思いました。同時に悲しくもなる仕事だと思います。
・意識が遠のいていく人に,耳元で,聞こえるように話すということは私もしたことがあります。といってもどんどん声が大きくなってしまいます。知らなかったこと,やっていなかったことがあったので,家族の看護に生かしていきたいです。
・ホスピスという言葉を知り,深い良い意味があり自分の物事の考え方が変わりました。内藤先生の1つ1つの言葉が私の心に重く伝わってきました。でも,辛く悲しいという感情はありませんでした。うさぎさんの本もとても心に響きました。初めから涙が止まりませんでした。
・自分が生まれたのが奇跡ということばに惹かれました。今までこのような講演を聴いたことがなかったので,改めて自分の命の大切さ,これからどのような生活を送っていくのか沢山のことを考えさせられた2時間でした。祖母を大切にしたいと思いました。内藤先生,これからも色々な人に愛を与えていってください。
・死ぬまでの短い時間を大切にして,本人が楽しい人生だったと思えるようにするホスピス医という仕事があるとわかってとてもよかったです。祖父は肺がんで,私の幼いころに亡くなりましたが,祖父も家で過ごしていました。私は将来看護士になるのが夢なので,生があり,死があるという仕事をするときに先生のことを思い出しながらがんばりたいと思いました。「命が短くても不幸なわけではない」と教えて下さって本当にありがとうございました。来年も先生のお話を聴きたいです。
・ホスピスという仕事を知らなかったけれど,今回の講演で人生の最期を支えてくれる大切な仕事だと分かりました。祖母が亡くなった時,母も私も看取ることが出来ませんでした。もし「ホスピス」の存在を知っていたら違っていたのかなと思います。
・「いのち」についてどんな講演なのか楽しみにしていました。人生の最期をどう過ごすのかで変わってくるのが分かりました。小1のときにがんで亡くなった祖母は病院で延命措置を受けていましたが,皆に囲まれてお別れをしました。今でも忘れられないその時の感情がよみがえりました。
・私はまだ知り合いや身内で亡くなった人がだれもいません。動画でたくさんの人に見守られながら亡くなった,はなさんは、理想の死に方ではないかを思いました。それでも身内がそうなった場合のことを考えると少し怖いです。もっとたくさんの人とふれあいたいと思いました。
・自分の家族が死んでしまったときのことを思い出して泣きそうになりました。先生が師の話をしてくださった時と,「なんで僕は10歳なのにしななければならないの」という疑問に「10年で濃い内容を生きた」と答えたことがとても心に残りました。自分の命の時間を大切に生きたいと思いました。
・本当に命のことをよく考えられました。ダギー君の話では内容の濃い人生を生きるということが心に響きました。はなさんの映像を見て,私もいつか亡くなるときには家族に囲まれて,「いい人生だった」と思えるようになっていたいと思いました。友人や家族に囲まれて幸せでよく笑う自分らしい人生を歩みたいです。
3年男子
・命とは何か,生きるとはどういうことか,今回の講演で少しですが分かったような気がします。
10歳の少年の「死ぬとはどういうことか」という質問に「さなぎが蝶になること」という答えを聞いたときは,なぜかゾックと身が震えました。私が今ここにいるのは奇跡と思って精一杯生きようと思いました。
・講演中涙が出そうになった。10歳の少年が未来の人々に向かってメッセージを伝えようとしているのだから,健康に生きている私は,より多く伝えることがあるはずだと感じると同時に,メッセージを受け取らなくてはいけないと感じた。
・今回の講演で,私の考えのいくつもが変わりました。私は今まで,医療というのは「治す」ためにあるものと考えていました。「最期の時を幸せに過ごす」という考え方があることを知り,生と死について深く考えました。いつ終わりが来るか分からない,この人生をもっと濃いものにしていきたいです。今生きていることが奇跡というのは全く同感です。今を精一杯生きたいと思います。
・先週祖父を亡くしました。もう少し早く先生の講演を聴けていたらと思います。死を受け入れた人との接し方がとても印象に残りました。祖父は私に「死ぬ以上の悲しみはない」と言い遺しました。それを思い出し胸が熱くなりました。祖父の分まで一生懸命生きます。
・命の大切さ,ありがたさと向き合うことや,残り少ない命をどう使うのか(使命)など,とても勉強になりました。「息をひきとる最期の瞬間まで,命の希望は輝き続ける。」という言葉がとても心に響きました。
・苦しい状況にある時に,いかに楽しく過ごせるかを考えることが,その人自身にとっても周囲の人にとっても大切なことだと分かりました。昨年亡くなった祖母の最期を見送ることができませんでした。動画を観て,最期を看取れる良さと,見送れなかった悔しさがこみ上げてきました。
・死ぬのはとても怖いことだけれど,自分が最期を迎える時は,色々な人に看取られて,自分らしくいたいと思いました。動画を観て,祖母が亡くなった時を思い出しました。また,私も師匠を見つけたいと思います。内藤先生が,高齢者の方と接しているそばに行ってみたいと思いました。有意義な時間をありがとうございました。
・命について考える機会は少ないので,今回自分の命が有限であることや,すべての人に限りがあることを考えられてよかった。当たり前を当たり前と思わず,日々を過ごしたいと思った。自分が生きていく上で,何を大切にしていくべきかを考え直すことができた。
・自分の死について考えることがあっても,それを理解し受け入れることは難しい。また,本人の意思を尊重した最期というものも非常に難しい。先生の講演はその助けをしてくれるもので,本当に聴けて良かったです。
・1か月の余命宣告を受けた方のところへ行き,10か月も生きられたというのはすごいと思いました。どうすればそうなるのか不思議でした。痛みのコントロールや,希望を与えるような寄り添い方,また家族の存在なのでしょうか。今回の講演はとてもよい経験になりました。
・「女性が一番命に近い」という言葉が心に残りました。男性として女性にしてあげられることは何でしょうか?
・講演の後,自分がもしあと1日しか生きられないとしたらそうするか考えました。何をしたいというよりも,自分の命(=時間),他者の命を大切にしたいと思いました。
・生きることはつらいことばかりだと思っていたけれど,人は命ある限り,最後まで希望をもって生きているのだと知った。限られた命なのに,もて余すのはもったいないと気付かせて下さってありがとうございました。
3年女子
・残された時間が少ないと言われたとき,自分はどうするのかと考える機会になった。私も住み慣れた場所で大切な人に見守られながら最期を迎えたいと思った。「終わりよければすべてよし」という諺があるが,人生もそうなのではないかと思えた。内藤先生へ,私は母に「ありがとう」をいうよりも「ごめんなさい」をいう方が多かったです。今回の講演を聴いて,母にもっと何かしてあげたかった。最期に笑ってほしかった。と思いました。母を急に亡くして,私は今とても後悔しています。その後悔を誰かの役に立てたいです。私と同じ思いをしながら,家族を送り出さなければならない人を少しで減らせる手伝いがしたいです。先生の講演を聴けて本当に良かったです。そして,「同じ仲間だよ」と手を握ってくださって本当にありがとうございました。
・今回の講演を通して,ホスピスの印象が変わりました。講演を聴くまではずっと,ホスピスはとても辛く,暗い所なのかと思っていましたが,そうではなく,痛みを緩和し,患者や家族に寄り添う看護ということが分かりました。看護師を目指しているので,そういう看護師になりたいです。
・内藤先生が「みなさんの命をいただいている」とおっしゃったのを聞いて,もっと時間を大切にしようと思った。それと同時に少しずつだけれど寿命に近づいているのだと実感できた。
・大切な人の最期を見守れたらお互いに幸せだと思います。でも,大切な人の最期をそばで看取れず,別れの言葉も言えなかった人もいると思います。動画を見るのはただただ辛かったです。
・私が今読んでいる本にちょうど内藤いづみ先生のことが書いてありました。いのちは巡り合わせだと本当に感じることができました。患者さんに一番近い存在は看護師ということに驚きました。ホスピス医は,患者さんの意思をよく理解し素晴らしい仕事だと思いました。
・映像でですが,今回初めて人の最期の時を見ました。これまで身近な人では祖父母が亡くなりました。様々な理由でそばに居られず,葬儀にも参列できませんでした。今,とても後悔しています。後悔しないためにも1分1秒を大切に,人と関わって生きていきたいです。私も目指したいという「師」を見つけたいと思いました。
・お世話になった知り合いのおばあちゃんの,死に顔を見たことがあります。老衰でした。そのお顔は「与えられた命を十分に生き抜いた。」という印象でした。がんはつらい病気と思っていたので,動画で生き生きと自分の命を生き抜いている患者さんの姿を観てなぜかホッとしました。また,子どもを生む性として,あと5年位の間に,生きること,死ぬこと,母とはなど学びたいと思っていたので,とても有意義でした。
・今年祖母が亡くなりました。講演を聴いて,祖母が生きているうちに,死から目をそむけずにたくさん関わって話をすればよかったと後悔しました。ホスピス医はとても素晴らしい仕事だと思います。
・「命の始まりを大事にできない社会は,終わりを大事にできない」という言葉に感銘を受けました。一人一人の意思を尊重して人生の最後をよいものにするというホスピス医の仕事はとても難しいものだと思うけれど,患者さんや家族に寄り添いながら支援できるのはとてもやりがいのある仕事だと思います。私は将来看護師になりたいと思っています。今回の講演を忘れず,周囲の人を笑顔にできる人になりたいです。また,先生のお話を伺いたいです。