エッセイ

身延山お花見往診

日蓮宗総本山身延山。江戸時代には多くの信者が参詣に訪れたと聞く。
今もその威風は残っている。甲府からは、1時間半くらいかかる。

身延山の石段

以前は心臓破りの石段を登って参詣。今は、登坂エレベーターが設置されている。

身延山のそばにお住まいのWさんとは、色々ご縁がある。
高齢の一人暮らしをどう支えるか、お子さんたちと本人と相談し、試行錯誤を重ねた。

「できれば、家に居たい。」
その思いを支えることになった。

お花見へ
地元の訪問看護、ヘルパーさん、デイケア。緊急時の病院の確保。
命の見守りは私達のクリニック担当。遠いけれど、定期的な往診をする。
娘さんとお婿さんもしっかり寄り添う。
そんな体制で平穏に過ごしている。
枝垂桜の前にて
身延山には見事な枝垂れ桜がある。
往診のあと、一緒にお花見を計画。
その前に、ご馳走を用意してくださった。
桜祭りのようだ。

何より、身内の輪に入れてくださったように感じてとても嬉しかった。