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致知2007年11月号より


人間学を学ぶ月刊誌「致知」2007年11月号より抜粋
いのちの話しがしたい / 内藤いづみ
「いのちって何?なぜ人は生まれ、死んでいくの?」
幼い頃から、根源的ともいえるこの問いかけを続けてきた著者。いのちを軽んじる恐ろしい事件が後を絶たない昨今、住み慣れたわが家で心から納得できる死を迎えたいと考える人は多いだろう。
本書は二十年間にわたって在宅ホスピス医として末期がん患者の身体と心のケアに携わってきた著者が、柳田邦男、中村桂子、曽野綾子各氏と「生と死」について縦横に語り合う対談集。自宅で最期まで自分らしく、家族に見守られながらいのちのバトンを渡すということは、次の世代へ希望をつなげることだと著者はいう。
「もしかしたら明日はいのちがないかもしれない。けれど今、生きていることがうれしい。」ホスピスケアを受ける末期がん患者の心からの希望の声に胸を打たれる。