開催報告 上田市「生と死を考える会」
40年前、上智大学で死の哲学、死の準備教育を始めて、日本文化にも大きな影響を与えてくださった、アルフォンス・デーケン神父様のゆかりの会からの招きでした。
コロナ禍で三年ほど延期になっていました。
上田までの行きは名古屋近くの方が寄ってくださり、車で連れて行ってくださいました。
おかげで時間があり、市内の海野町に立ち寄り、お昼に餡かけ焼きそばを食することができました。
上田は焼きそばが有名。
地元を知るにはまずソウルフードを口にしなくては。美味しかったです。
麺は半かた焼き。
そして、上田は真田家とゆかりの深いところです。
路上にも六文銭が!
町は、お祭りで賑わっていました。
アルフォンス・デーケン先生は20年ほど前、私も何度か甲府へお招きしました。
「生と死」とは「いのち」のこと。
ユーモアが大切と教えていただきました。
奇しくも、2008年に発行された先生の講演要旨の冊子が、ぽ!!と出てきました。
不思議です。
先生は、死には四つの側面があると仰っています。
1.心理的な死
生きる意欲を失った人は、肉体的な死の前に心理的に死んでいる。
2.社会的な死
人は社会的な存在です。繋がりを失うと、社会的な死を味わいます。
3.文化的な死
文化的な潤いのない施設で死ぬことは、肉体的な死の前に文化的に死を迎えています。
4.肉体的な死
デーケン先生はよく「ユーモアは心の架け橋である」とおっしゃっていました。
ジョークは頭の技術のレベル。時には人を傷つけます。
ユーモアは心と心の触れ合いから生まれる、相手に対する思いやりと愛の表現であると。
私のいのちの話し、患者さんたちとの出会いの話しを、皆さん熱心に聴いてくださいました。
帰路は、新幹線で長野駅へ。
長野駅から篠ノ井線で松本へ。
松本から特急あづさで甲府へ。
佐久平を一周したような旅でした。