梅雨
近所のあちこちで紫陽花が咲いている。
種類も色々あって、可愛くて見ていて心が晴れる。
最近は寒暖差が大きいので、体調を崩した患者さんも多い。
無理をせず、ゆったりと過ごしていただきたい。
往診で拝見している100歳の患者さんに癌が見つかった。
苦しみ、痛みは今のところ、幸いないけれど、やはりショックは大きい。
今まで、何とかお元気で過ごしてきたこともあるから、平穏な未来予想を挫かれたお気持ちかもしれない。
でも、家族は明るく寄り添っているし、私たち在宅ホスピスケアチームも支えている。
「大丈夫。今までどうり、過ごしてください。朝のラジオ体操もしていいですよ。何より、この癌は貴女が長生きした証でもあるのです。ガン!!などと憎らしく呼ばず、お長寿ガンと優しく呼びませんか?」
そう伝えると、少し安心したお顔をした。
良き時が過ごせるよう、私も仲間もお手伝いしていきたい。