第2回内藤いづみのホスピス学校 2012年7月14日
プレイベント(スイッチ鑑賞)と、佐藤初女さんとの対談とおむすび実習の家庭科第1回。
今回は理科の時間。
細川講師による日本のトップクラスのがんの痛みと緩和を学ぶ第1時限。
そして、校長 内藤いづみによる「トータル・ペイン」について学ぶ第2時限。痛みという本人にしかわからない苦しみをどう伝え、どう緩和され、どう人生を生き抜いていくのか・・・120名近い熱心な生徒たちと一緒に学んだ。
会場は山梨大学附属中学校の赤レンガ館という歴史的建造物。
昔の兵舎である。
実は40年近く前、私はこの建物で理科の授業を受けていた。
「時をかける少女」のように40年前の自分にトリップしたい気持ちになった。
今回は緩和ケアの専門コースを学ぶナースたち、看護学生、患者さん本人、家族、そして私たちと一緒に愛する人を看取ったご遺族が集まって下さった。
このような集まりは、あまりどこにもないだろう、と思う。
いつもながら、準備に力を注いでくれた仲間に感謝を捧げる。
○参加者の感想(参加者T.N様より)○
ホスピス学校の第2回目・理科の時間に参加しました。
校長先生である内藤いづみ先生の「起立!」「礼」で始まり、久しぶりに“生徒”に戻った気分です。
今回の内藤先生のテーマは「トータルペインについて」でした。
ホスピスは一番困っている人のためにあるそうです。
今、日本で一番困っているのは病気で苦しんでいる人だけじゃないかもしれない。
いじめにあっている子、もしかしたら、いじめをしている子も。そんなことを考えさせられました。
「痛みは本人しかわからない」ことを実証するために、隣の人のほっぺをつねるという実験もしました。
出会ったばかりの人にそんなこと、するんですよ。
お互いに笑ってしまいます。それで会場の雰囲気は一段と和やかなものになりました。
このへんの演出はまさに“いづみ先生マジック”です。
初対面の人と仲よくなり、本当にクラスメイトみたい。
先生が入院したときのお話が圧巻でした。
隣で苦しんでいる人を救うために痛みをこらえて暗躍したことをユーモアたっぷりに話してくださって、どんどん、“いづみ先生ワールド”に引き込まれてしまいました。
でも、笑ってばかりの授業ではありません。
最後に「目覚めて生きて、目覚めて死ぬ」という奥深い言葉を教えていただき、死んでいくにも力がいると知りました。「しっかり生きて、自分らしく死ぬ」というのが宿題かな。
次回のホスピス学校も楽しみにしています!
参加者の藤森朋子さんのブログにもレポートが掲載されています
☆人と人とが繋がり大きな愛になる