ひと息
人それぞれ、色々なひと息の入れ方があると思うのですが。
私のひと息の一つ。落語はCDなどで時々聴きます。
私は甲府に柳家小三治師匠が来て下さったので、ある晩、一人で出かけてきました。
じつは、師匠の弟子の柳家三三さんは、甲府に毎年来てくださり、私はファンになりました。
「では!師匠も拝聴しなくては!」と。
会場はソーシャル ディスタンスをとって座りました。
らくごでは、冒頭の話を、「まくら」と呼ぶそうです。
小三治師匠はまくらの長さ変幻自由さで有名。はてさて。
絶妙な間の取り方でした。聞いていて少しくすぐったいような。
まくらでは、甲府の無尽に斬り込んできました。とても地域のことを研究なさっています。お客さんは皆、ニコニコしました。
三三さんもそうですね。地域に触れてくれます。。師匠の薫陶なんだ、と思いました。
コロナ禍の話はさらり、そして本題へ。
友情というか、多様性が自然に在る世界、「長短」を語ってくださいました。
気の短い江戸っ子と、気の長〜い友人のやりとりは、まるで高座に2人いるかのようでした。
私はどちらかというと、気が短いというか、早いレスポンスを求める方だから、ふふふと笑いました。
気の長〜い、仲間やスタッフを思い浮かべました。
そうか、客観的に見て、気の長〜い人たちは可愛いなあ、と。
お話を聞いたあと、しばらく、ゆっくり話しました。家族やスタッフは、けげんそうでした(笑)
心配な患者さんがいて、休憩で帰りました。
私には、まだまだ余裕がないなあ、と思いつつ帰路を急ぎました。