女性のライフサイクルに配慮し、女性が働きやすい職場を目指す女性院長
山梨県甲府市のふじ内科クリニック(従業員7名)は、がん患者等の終末期患者に対する在宅ホスピスケアを行う診療所である。
同診療所の内藤いづみ院長は、大学卒業後勤務医として働いていたが、医師が患者よリカを持っている関係に違和感を抱えていた。
このため、夫の転勤を機に渡英し、ホスピスで研修を受け、帰国後に同診療所を開業した。
内藤院長自身、子育てをしながらの起業であったため、「命に向き合う仕事である以上、働く側の人間も身体を大事にしなければならず、スタッフには家庭を犠牲にして欲しくない。」と考えている。
このため、勤務している看護師、保健師、事務員等の従業員が全員女性である同診療所では、子どもの容態が急変した際等には臨機応変に対応できるよう、人員に余裕を待ったワークシェアの勤務体系を構築している。
「経営者である自分自身が、女性のライフサイクルにおける家事・出産・育児・介護等の仕事を女吐の立場から理解しているため、女性従業員が家庭や人生で困つていることが理解でき、それを解決するための的確なアドバイスや勤務体系の整備等が可能になる。」と語る内藤院長は、女性が働きやすい職場環境を作ることができるのが女性経営者のメリットであると考えている。
(平成23年度中小企業の動向・平成24年度中小企業施策より)