開催報告 「医療と仏教の橋渡し」~在宅ターミナルケアと仏教のもつ可能性~
ここは京都の二条城。
お茶室前のお庭。
静謐です。
2日には仏教と医療の橋渡し、というタイトルで色々な分野の方が集まりました。
仏教の智慧を、不治の病に苦しむ方々に役立てないか、という議論が熱心に語られました。
(写真はクリックすると大きくなります)
ホスピスの分野では、宗教的バックグランドを持って、心の苦しみに寄り添ってくれる役割の方をチャップレンと呼びます。
アメリカでは医療の中に配置されていることが多いという、報告でした。
しかし、日本ではホスピス以外あまり、ありません。患者さんや家族に宗教的関わりへの拒絶感?
宗教アレルギーが大きいのです。
アメリカからいらした学者であり、尼僧であるジョアン博士から有意義な講義をいただきました。
私の今までの仕事の振り返りをすることができました。
京都ならではで、色々な宗派の僧侶が参加してくださいました。
しかし、上田紀行さんのユーモアに包んだ鋭い日本の仏教者への批判は、はらはらするほど胸に届いたことと思います。
(写真 シンポジストの方々と)
会場にも各宗派のお坊さん方が多数集まり京都ならではでした。
ハリファックス博士のお話は大変示唆に富んでいました。
6万以上あるお寺。しかしいのちのサポートに僧侶達がどれくらい関われるのか?
なぜ、関われないのか?
なぜ拒否されるのか?
いのちの最期にサポートする専門家、欧米ではその役割を認めらているチャップレンとは?
シンポジストは皆さんバイリンガルでなかなか国際的な集まりでした。
左は京都大学のカールベッカー教授