開催報告 グリーフケア講座
10月は濃く実りある講演の機会が続いた。
20日には上智大学でのグリーフケア講座。
この講座は福知山線事故のあとのグリーフケアから生まれている。
写真は主催の高木慶子シスターとご一緒に。
参加者の感想
上智大学で開催されたグリーフケア講座の第三回目、内藤いづみ先生の講義を拝聴しました。
先生は「ホスピスケアは宝船です」と謎めいたことをおっしゃいます。
人は誰でも自分の宝船を持っている。
そこにはたくさんの宝物が詰め込まれているのに、普段はその価値になかなか気づくことができない。
病気になって初めて気づく宝物もある。
自分がもっている宝物に気づくためにお手伝いするのがホスピスケアなんだ。
さらに、こんなことも話してくれました。東日本大震災後、私たちは災害に対する危機感を強めました。
あのときの教訓を活かし、食べ物を備蓄したり、飲料水を用意したり、真剣に避難訓練をしたり・・・・・・。
でもどんなに準備をしても、あんなに大きな災害は、ひょっとすると自分が生きている間にはもう起きないかもしれない。大災害は経験しないかもしれないけど、人間には必ず経験することがある。それは「死」。
いつか必ず訪れる死に対して、何の準備もせずにいていいのか。
先生の講義を聞いているうちに、覚悟のようなものが芽生えてきました。
私の宝船を点検し、何が乗っているのかを確かめる。
欲張りすぎず、見誤ることなく。
私が本当に大切にしなければならない宝物。それを見極めたいと思います。