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「優しさと強さを取り戻す方法」

m3.comメール 医療ニュース号外 2016年5月25日より(m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイト)

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2016年に放映された、医療関連のテレビ記事をご紹介します。
「話題の医師」に密着!テレビ寺子屋 「在宅ホスピス医 内藤いづみさん」【2月14日放送】テレビ 2016年2月17日 (水)配信Live on TV 02月14日(日)05時10分~05時40分/フジテレビ  掛川市大須賀中央公民館から、お話は在宅ホスピス医の内藤いづみさんである。

イギリスでホスピスの勉強をし、緩和ケアはがん治療として入っているので、患者の支えとなり本場イギリスよりも発達している感じを受けるが、イギリスでは在宅でのケアが多い。優しさや強さを取り戻すヒントを伝える。

内藤いづみさんは在宅ホスピスケアの実践をしてきた。20年前は知らない考え方であったが、この20年で日本は変わり、老老介護も進んでいるが、家族とのつながりが薄くなってしまったのか?

山上憶良が黄泉の使いに宛てた詩を読んだときに、先端の技術は進化しているが、家族を思う心は変わらないことを信じて医療活動を行っているなどと話した。

内藤いづみさんは、心が折れたときに何かの方法で乗り越えるが、在宅ホスピスケアの患者さんの心が潰されたとき、最後まで自分のことしか考えない患者は周りが見えなくなり文句を言うと、残された家族には後悔が長く残ってしまうパターンと、最初はギリギリまで落ち込むと、心は浮かび上がって周りが見えるようになり、1人では生きていなかったことに気づき道が開け、強い人になっていく。

40代の患者さんは末期がんとわかったときに、自宅に帰り3か月を過ごした。笑いとユーモアは心が癒され、患者さんの夫はユーモアをもって患者を支え、部屋では思い出の写真を見て思い出を抱えて亡くなっていった。

内藤さんがある高校で講演をしたときに、患者さんの息子と偶然会い、お世話になりましたと挨拶されて胸が詰まったということである。在宅ホスピスは強さと優しさを取り戻すことを助けるものである。

内藤さんが入院したときに、大部屋に入ったときに末期の患者がいて、退院するまでにこの患者を助けたいと思い、看護師さんなどの協力で痛みが落ち着き、患者さんの子どもと抱き合うことができた。患者さんは安心して強く優しい気持ちを取り戻して亡くなったということになる。私達は試練を落としこんで味わい、浮かび上がったとき、周りの存在に気づく、内藤さん自身も患者さんや家族にも生きる力をもらっているなどと話した。地域や友達の和を作ることが大切である。

内藤いづみさんは、苦しいと子どものことを考える余裕もなくなるが、痛みを緩和することで優しさや強さを取り戻す、気持ちを切り替えることと気付きが最大のポイントであるなどと話した。