開催報告 2008年7月6日 小淵沢町アルソア本社にて
いのちの響き 第3回 ピアノコンサートとホスピス講演の報告
いのちを学びあう仲間たちと続けている「ホスピス」の啓発運動のひとつ。
林を拭きぬける風のさわやかな小淵沢のこのイベントは私たちの楽しみのひとつ。
ピアニストの稲垣さんは10年以上前大病から生還したあと作曲の腕にみがきがかかったようだ。
(会場外の緑も美しく…稲垣さんと開演前に2ショット)
「全てのいのちがいとおしい。」
それは仙台で開催している障害のある人もない人もいっしょにストリートで演奏し、音楽の力でバリアーをこわす運動、とっておきの音楽祭のテーマ「みんなちがってみんないい」にあらわれている。
小淵沢のこのイベントでは私も話していていつも胸がいっぱいになる。それは参加して下さった皆様のあたたかい応援が私の心に届くからだと思う。
稲垣さんも同じことを言っていた。(稲垣達也さんのホームページ)
(曲に込めた想いもお話しくださりながらの素晴らしい演奏…)
「みなさんの演奏にむかい合う真剣さと集中力がけたちがいに大きく、そのエネルギーと響き合ってぼくも大きなエネルギーで演奏できました。こういうことは年に何回も起きません」
参加して下さったみなさんに感謝の気持ちでいっぱいだ。
稲垣さんのピアノをきいていると「祈り」の声が響いてくる。木々のざわめきや、葉っぱの語らいや、川や滝の音や、地球のいのちの声がきこえてくる。
今を生きている奇跡に感謝の思いが湧いてくる。
筋ジストロフィーで人工呼吸器をつけ、ベッドにねる15才の片野牧江さんの詩に稲垣さんが曲をつけた。
<さくらのうた>
さくらが咲いたらお空に向かって見ていたい。
さくらの中でおはなししたり
いっしょに見たり楽しくしたい
さくらが咲いたらさくらの下で
いっしょにね
おおきな声で笑えたらいいな
すてきな声で歌えたらいいな
あかるくいっぱい歌えたらいいな
彼女のいのちの声が私たちの心にズシンと届いてなみだがあふれた。
いのちはいとおしい。
片野さんはこの曲ができあがったあと天国に旅立ったという。
みなさんとの出会いに、仲間との御縁に心より感謝をささげます。
(コンサートのあと、休憩タイム。お茶とおやつに舌鼓。)
会場にはたくさんの縁あるかたがたが集まってくださった。
一緒にみとったご家族、今、進行癌とつきあっている患者さん。
どなたも、友人を連れて、清々しい顔で私の話しに聞きいってくださった。
そこには確にあたたかなエネルギーが満ちていた。
こういう集まりはめったにないと思う。
(ホスピス講演も熱心に・・・)
イギリスでは市民たちが自分たちで立ち上がり自主的にホスピスに参加し、運営に命を吹き込んだ。
あの日の参加者のみなさんがそんな形で自立して協力してくださる場所が出来たらいいな、と思う。
ひと休みの村の実現を祈っている。
(参加者からの花束贈呈)
会場を心よく提供して下さったアルソアさんにも感謝申し上げます。
(翌日のクリニックで…いただいた花束を抱えて1枚)
いけだねっとさんのホームページでも開催の様子が詳しくレポートされています。