いざ焼津へ
2月9日静岡県ボランティア協会の年次大会の基調講演を頼まれた。
会場は焼津。協会とは長い付き合い。
8日は朝から雪が降りつもり交通も大混乱。
身延線も途中不通、特急あずさも不安で朝早くから静岡に向けて東京経由で出発した。
電車に閉じこめられても大丈夫のように、飲み物、お菓子、厚い本、懐中電灯、膝掛け用意。心の準備はOK。
東京駅の混乱は想像以上で、どこも大行列。
しかしみなさん苛ついてない、これは東北大震災の経験が影響していないだろうか?
未来は何も予想通りにはならない。
緊急事態にはパニックにはならず忍耐でこなしていくしかない、というような心構え。
少なくとも私はそう感じた。やっと乗れた新幹線こだまも、止まり止まりボツボツ動いた。三島から先は全く雪がない。
静岡市はまわりの混乱を想像できない穏やかさ。徳川家康公が隠居に選んだ土地はさすがに、恵まれているなあなどと思った。
こうして私は前日からボランティア精神を試された。9日の講演は頑張れそうだ。
9日はおいでになれない方々もいたが、元気な参加者が多数。
講演無事終了し新宿までたどり着いた。まだ混乱は続いていた。特急は運休が多い。とにかく待って乗れるのに乗る。
お恥ずかしいが、焼津お魚センターから見事なほっけを買ってきた。留守を守る夫へのお土産。魚の匂いをプンプンさせながら、満員特急に揺られて甲府に戻る。ボランティア精神が更に、少したくましくなった気がする。