エッセイ

能登の文化の縁起飾り

外来は終わりますが在宅の方への診療は24時間で休みなく続きます。

蓬莱
旅たちの近い高齢の方もいますが、本人は平和、平穏で、マイペース。
まるで遠野物語のような不思議な話を娘さんにしています。
娘さんも笑ったり泣いたり、別れを惜しみつつ、仲良し時間を過ごしています。

能登半島での講演をご縁に、この数年交流している能登のお年寄りがいます。
震災後、半壊の自宅にお住まいで、例年通り?
いや今年は特に渾身の書、「蓬莱」をたくさん届けて下さいました。88歳。
能登の文化の縁起飾り物。神棚の下へ貼るそうです。毎年取り替えます。
内藤いづみ
その覚悟ある生き方が素晴らしく、被災者は与えられるのをただ待つだけではなく、この方のように前向きに歩み、慰める立場の私たちを励ましてくださることも確かにあるのだ、と感動します。

その蓬莱を皆様にもぜひみていただきたくて掲載します。

内藤いづみ