開催報告 2023年11月11日 ホスピス在宅ケア研究会山梨
11月11日のホスピス在宅ケア研究会山梨では、亡くなったオフィスエム村石さんの奥様と対談いたしました。
村石保さんは、優れた編集者で、私の代表作「明日野原に出てみよう」を作ってくれた人。
もう20年近くホスピスを囲む命の学び続けてきた同志。
その人が急な癌の宣告を受け、一年前に亡くなった。コロナ禍で入院すると面会も叶わず、2畳の空間で天井を見ながら、ブログを綴り続けた。
私は電話で、「もう退院してボツボツ過ごした方がいい」と背中を押した。
善き在宅医も見つかり退院して豊かな1ヶ月を過ごした。
私は最期の日に間に合った。
その時のことは遺稿集、夢想待庵に寄稿した。
奥さんで編集者の純子さんが長野から来てくださり、思い出を語ってくださった。
まさしく、良い看取りは良きグリーフケアにつながることを、参加者一同確認できた。
参加者のご感想
韮崎にて、映画約束鑑賞とオフィスエム出版社の村石さんが他界され看取りをされた奥様の対談。と食事会をしてきました。
先生との信頼関係があって病になってからの村石さんとの電話のやりとり、最期の覚悟、先生の友情と医師としての約束、寄り添う方々のあたたかな手、マッサージ、村石さんの書き記した日々の葛藤と社会への想い、天国の扉、最期の声、遺されたあとの彼との再会の約束。
祖母の看取りを思い出して、夫を失うことを想像し、言葉にならなかった。
今も余韻があって結局うまく書けない。書きながら今も泣いている。
喪中ハガキ作りながら、満たされてる気持ちと寂しさとが交差してる。
ラジオの対談でも話したけど、私は産声をあげるとき息をひきとるときのライフテーマを軸に日々全力で生きてます。
不器用だけど、その軸はそのまま色々なツール、角度からアプローチをしたがってる私。
自分もみんなも肉体を脱ぐ時までそれぞれ精一杯の毎日を重ねていけたらいいな。
藤森朋子様より。